大学生になったら洋書を読もう―楽しみながら英語力アップ!


大学生になったら洋書を読もう―楽しみながら英語力アップ!


気になる口コミレビュー・コメント!

  • この手の内容の本は今まで何冊か読みましたが、こちらが一番具体的、実践的に書かれていたように思います。自分がなぜ今までくじけたか、なるほど~とわかりました。ずばり、毎日きちっと時間をとらなかったこと、本のセレクトがいまいち雑だったことが原因です。それが認識できただけでも、私にとっては大収穫です。もちろん、翻訳家の先生、理系の先生からのアプローチも大変参考になります。
    ”大学生になった”のはもう四半世紀近く前のことですが…いくつになっても、大学生のようなフレッシュな気持ちで洋書に取り組む気にさせてくれる一冊でした。
  • 本書は、アルクが編著者、水野邦太郎氏が全面的な監修者となって、洋書を
    読むことの意義や楽しさを再認識させてくれる本である。
    内容としては、上智大学で英語と仏語を勉強された知花くらら氏のインタビュー
    から始まり、英語教育を専門とし、授業でも多読を取り入れられている水野
    邦太郎氏、世界的に活躍する物理学者の志村忠夫氏、生命科学者の福岡伸一氏、
    そして英文学の権威、柴田元幸氏の4名の英語学習そして洋書への思いを綴った
    寄稿がある。
    その後第2部では、「本探しに時間をかける」「レジに行く前に裏表紙を確認」等、
    洋書で挫折しないアドバイス10個が紹介され、第3部では、おすすめ洋書(マンガ
    を含む)が100冊掲載されている。
    また、本書を通して、所々に学生の洋書読書に対する声が紹介されている。
    4名の研究者たちの寄稿からも分かるように、洋書を「好きで」読んでこられた
    姿勢が伝わってくる。もちろん、その結果として得られた英語力や学識や文化知識
    等は非常に大きいものがあるのだが、あくまでそれらは4名の先生方にとっては、
    「結果」であるように感じる。
    そこが、他のSSS式多読を紹介した本とは異なる本書の特徴だろう。
    すなわち、「英語力を伸ばそうと思って多読をした」というより、「好きで洋書
    を読んだことが、今の自分に寄与している」というスタンスである。
    福岡伸一氏の「多読に熱中する人の中には、『英語の本』を読むことが目的になって
    いる人が多く見られますが、本来は読書そのものが楽しい営みのはずです。」(p. 67)
    というのが象徴的である。
    洋書の読み方も人それぞれにあることを認識でき、SSS式多読とは若干色合いの
    違うトーンで綴られたこの本は、洋書を読む意義と楽しさを再認識させてくれる。
    また、アルクの編集らしい見やすいレイアウトもありがたい。
  • 1.内容
    大学生になったら(別に大学生でなくてもいいが。私見)、英語力をつけるために、洋書を読もう、というメッセージの下、知花くららさんへのインタビュー、4人の先生方が考える「洋書を読むこと」(レビュアー命名)、「挫折しない10のアドバイス」(p77)、おすすめの本100冊の紹介、監修者・水野邦太郎先生の教え子を中心とする(たぶん)洋書エッセイと、コンパクト(160ページ)なわりには満載の内容である。
    2.評価
    本書を読めば、洋書を読むことに興味をもたれること請け合いであるが(簡単な本から始めればいいのだから、始めやすいと思う)、この本において特に素晴らしいのは、第1章である。中心は水野先生へのインタビューであり、そこが熟読のしどころ。p25において、日本の学校教育で、いかに単語に触れていないかがわかり、勉強への意欲が増すことだろう。その他、水野先生へのインタビューは、洋書を読むコツが書かれていてよい。それのみならず、志村先生や福岡先生の異見(志村先生は英文法を強調、福岡先生は「“大人向け”の本を!」(p65)。水野先生と矛盾している、という趣旨ではない)も参考になり、共著の強みが出ている。以上により、星5つ。
  • 英語に興味を持ち始めた人には必見です。
    知花くららさんや翻訳家、海外で研究者として活躍している方たちの英語の実体験話は非常に興味深いです。
    英語を使えなくても、日本で生きて行くことに特に不自由はしません。
    海外でも活躍されている人たちが英語をつかえることによって、生き方の幅や大きなチャンスを掴むことができる可能性を様々な実体験を通して語ってくれています。
    英語に少しでも興味をもった人や全く持っていない人でも、彼らの話を読むと英語にチャレンジしたくなると思います.
    ですが、初心者にとって洋書を読むのは、中々難しく挫折した経験のある人も多いはずです.
    そういった人のためにも、洋書を初めて読む時の心構えや本の選択方法を提示してくれています。
    洋書を読む時は、特に構えた気持ちにならず、洋書の内容に興味を持つことと英語を読む必要性を意識することを重視しています。
    また、洋書を読み始めお勧めの5冊や、お勧め洋書100冊などの紹介もありがたいです。
    難易度や初心者向け、本文の簡単な紹介や文量などのデータも掲載されています。
    本書を読み終わったあと、洋書にチャレンジする私のモチベーションは一気に盛り上がってきました。
    大学生だけでなく、社会人もこれから洋書にチャレンジしていくことをお勧めします。
  • 「大学生に・・・」ということで、対象が絞られていて、コンパクトに内容がよく詰められている。ときおり挟まれる学生インタビューのページや、ライターの書き口が雑誌程度のクオリティだが、志村史夫、福岡伸一柴田元幸氏といったまともな先生のエッセイと実際に読む上でのコツ、ブックガイドとひと通り揃っている。
    残念なのは、アルクの絡んでない分野の情報が少ないこと。ネットでの本の選び方、電子書籍やオーディオブックなどのツールの紹介は大学生には欠かせない。大学生のうちにまともな本が読めるようになるにはかなりの努力が必要で、それを自覚した上で、持っている情報を余すところなく開陳すべきだったのではないだろうか?
    また、ブックガイドに、GR、原作が日本語のもの、IBCのラダーが入りすぎているのが気になる。GRについては背表紙の読み方にもページが割かれており、その他のものも、自力での選択が例外的に難しくない。それらにスペースを食われて、より情報を必要とする本が紹介されていないのが残念。日本で洋書を読む醍醐味は後者の方にあるのだから。
    ともあれ、背伸びをしないで着実に進むのであれば、現実的に重要なのはこの程度の情報なので、それを求める学生は一度読んでおくといいだろう。私は「背伸び派」だが、他の多読本よりは面白かった。
  • 英語力向上のため、一冊まるまる英語で書かれた洋書を読もうという提案をする本。
    映画の原作、小説の原書など、日本人が内容を知っている洋書は意外と多く、
    その購入もAmazonなどで気軽にできるようになったため、
    洋書に挑戦する敷居は思っているよりずっと低い。
    序盤に書かれている「洋書を読むことを勧める理由」のひとつにある
    中学高校の教科書に登場するすべての英単語を合計しても
    ペーパーバック1冊分の単語数より少ない、という話は衝撃で、
    洋書を読み切ることでそれだけ多くの英語に触れられることがよくわかる。
    第1部にある大学の先生の話は洋書以外の内容によく脱線するのでイマイチだが、
    洋書を読むとき・選ぶときのアドバイスが書かれた第2部は参考になる。
    第3部の洋書紹介の部分は文章が読みづらく、
    本によって大きさやレイアウトもバラバラで見にくく残念。
    本としての内容はやや薄めで、得られる情報はそれほど多くないが
    洋書に挑戦するモチベーションが上がるのは確か。
  • これなら私にも洋書が読めそう・・・と思わせてくれる一冊。
    巻頭ページの知花くららさんのインタビューをはじめ、各分野で活躍されている先生のお話は「洋書が読めれば世界が変わる」ってこういうことかと、気付かせてくれる内容でした。
    学生時代にこういう本に出会っていたら私の人生も違ったかも・・・(笑)
    第2部の「挫折しない10のアドバイス」は初めて洋書を選び、読むためのコツがたくさん詰め込まれていてまさに"目からうろこ"状態。薄くて簡単で内容を知ってるものを選ぶ、ジャケ買いはNG、マンガOKなどなど。まず最初の一冊を読み切ることがとても重要で自信がつく第一歩なんだということがわかりました。
    100冊のおすすめ洋書ガイドはとてもわかりやすくまとめられています。初心者向き・映画化・翻訳ありなどを示すアイコンやレベルを表す★の数、実際に読んだ先生や学生達や編集部の書評が参考になります。
    大学生のみならず、社会人や受験生にとっても、英語を学ぶ上で役立つと思います。
  • 先ず、英語で書かれた有名英文学本を、読む前に、読めば、
    主要描写を、原文とともに解説され、有用な本でした。
  • なかなか近所の書店で見つけられない本だったので助かりました。


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