さまよう刃 [ 東野圭吾 ]
さまよう刃 [ 東野圭吾 ] |
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角川文庫 東野圭吾 角川書店 KADOKAWAP角川 Gミステリー 発行年月:2008年05月 予約締切日:2008年05月18日 ページ数:499p サイズ:文庫 ISBN:9784043718061 東野圭吾(ヒガシノケイゴ)1958年、大阪府生まれ。...
気になる口コミレビュー・コメント!
- 自身が娘を持つ父親の立場だったどう行動したか考えさせられました。
東野圭吾の作品は、素晴らしいですね。 - 題材は重いですが、内容は素晴らしいと思います。
自分ならどうするのか?凄く考えました。 - レビュー尽されている小説です。
父親の思いが身につまされます
感情移入とでもいうのか、読んでいて体が熱くなるのを感じて
しまうことは、正常な証拠でしょうかね - 映画化もされましたが、やはり本の方が生々しい衝撃を受けると思います。
一気に読み上げました。 - 芯のしっかりした面白い作品です。
作者の思想と主張と物語性が違いに邪魔をせず、一体となって読者を引きつけていきます。 - 倫理的に復讐が許されるのか、なんてことは言いません。
なにを言っても
この状況におかれてみなければ分からないことがあります。
そして、少年法。
更生させることを目的として作られていますが
被害者から言わせれば、そいつの今後などどうでもいい
更生しようがしまいがどうでもいい、ただ、分からせてやってくれ、自分が犯した罪の重さを、と。
十何年か前に起きた、綾瀬の女子高生を集団暴行、監禁、想像を絶する屈辱を受けながら亡くなり
コンクリに埋められ捨てられた事件をふと、思い出しました。
彼らは今、もう私たちの隣にいるかもしれない存在になっています。
一人は、出てきてから「オレは人を殺したことがあるんだ!」
と脅迫し男性を監禁のすえ再逮捕されたとニュースになっていました。
彼は結婚し子供も。
彼女には出来なかった普通の生活を送りながら
結局、また犯罪に手を染め
人を殺したことをステータスのようにいいはなった。
他人事ではないのです。
自分たちは知らないだけで、隣にいる人間、伴侶、隣人、が実は昔重罪を犯した人間かもしれない。
更生とはなにか。
人を殺すということはなにか。
少年とはなにか。
子供というのはなんなのか。
私たちはいつか子供を持ち、その被害者にもなるかもしれないが
加害者にもなるかもしれない。
もしそうなったとき、自分はどうできるだろう。 - こちらの本も装丁本で読んでいました。
文庫化になって再び読んで、娘を持つ親(母親だけど)として、残酷な展開、長峰の怒り、苦しみ、悲しみ、ずっぽりとシンクロしていました。
この本を読んでいるとき娘に「ママ、泣きながら恐い顔してる」と。
えぇーい、この最後はなんなんだ! もどかしい。
洋画によくある復讐に成功するがなかった。
やっぱり日本なのだ。
東野があえて「ありふれてる複襲劇」を進めながら、読者に突きつけてきた問題、色々と考えさせられた、すごい筆力だ。 - 少年犯罪がテーマという先入観から食指が動かずにいた1冊です。
しかしとてもいい意味で期待を裏切られました。
加害者・被害者・そして警察のどの人間ドラマにも全く隙が有りません。
久しぶりに大満足の作品です。 - 私にとっては東野圭吾の中で一番心に残る作品です。
小説として面白いと言うよりも、氏の筆力に圧倒されました。
読後感は辛いですが、1人でも多くの人に真剣に読んで欲しい作品です。 - 東野圭吾の本は大好きで、何冊も読んでいます。
「手紙」も読んでいて、色んなことを考えさせられると同時にやりきれない気持ちになり、つらくなってしまうような内容でしたが、この本はそれ以上でした。
こんなにも悲しくて悔しくて苦しくなる本は初めてだった気がします。
娘をあまりにも身勝手に残酷に殺された父親の気持ちを思うと、自分の家族や大事な人が同じよう目に遭ったらと考えさせられ、途中何度も涙が出ました。
復讐をしようとする父親を追う刑事のやりきれない気持ちも胸が痛かったです。
登場人物それぞれの気持ちに ぐっとくるものがありました。
こんなことがあっていいのか、日本の法律はこのままでいいのか・・色んなことを考えさせられました。
読んでいる間、あまりにも気持ちが入りすぎて、悔しさや悲しさがこみ上げてきて、なかなか先に読み進めなかったほど
私にはすごく重い内容でした。
ラストでは やりきれなさが残りましたが、すごく読み応えのある1冊でした。
- とても重い小説でした。
読み続けるのが何だか辛くなる部分もありましたが、一気に読みました。
読後はただ単純に面白かった、とは言ってはいけないような、やるせなさも残りましたが、やはり面白かった。
しばらくいろいろと考えさせられました。
リアルすぎて怖くもありました。 - 東野圭吾さんの小説が好きなので買ってみました。
とても色々と考えさせられることが多い小説でした。
自分の気持ちに余裕があるときにジックリ読むのがいいかもしれません。 - ほぼ父親目線で読んでました。
娘を持つ父親としては、ほんま共感できました。
出来れば、最後まで復讐を果たして欲しかった。
…こんなことを書いちゃダメですかね(--;) - 東野圭吾さんは人物の心理描写が非常に緻密で大好きなのですが、この作品もその心情や経緯をじっくりと書いてあり、最後まで一気に読みました。
この作品は被害者の家族に焦点を当てており、究極の選択を選んだ事に対し是か非か、法律とは何なのかという事を問いかけています。
心理描写が的確なため、単なる小説や遠い出来事というよりも、明日自分が同じ状況になるかもしれない、と身近な事として「法」を考えさせられましたが、その辺りがさすがだなと思います。
設定の対岸に「手紙」がありますが、この作品の方がもっと法律や社会というものの善悪を表面に出しています。
裁判員制度がまもなく本格実施ですから、参考書籍として推薦されてもおかしくない作品かと。
とても考えさせられました。
非常に面白い作品です。
ですが、単純に小説に入りこむと非常に悲しく辛い作品でもありました。 - 東野さんの作品は9割は読んでいます。
「手紙」や「宿命」などでも深く考えさせられましたが、これは読んだ後でズシンときましたし、暫く暗い気持ちが残りました。
リアルで非常に良くできた作品なので、私としては★★★★★ですが…家族や友人には勧めることができませんでした。
読むのに覚悟がいる気がします。
特にお子さんがいる方や、女性の方は、覚悟して読んでください!